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脱水症状で死にそうになった話 in エジプト
    2007年 09月 20日
最近ダイエットと美容の話ばかりなので、ここらで
一人旅でおこったハプニングをひとつ。

エジプトには4回行った事があり、そのうち3回は一人旅。
航空券だけ取って、あとは現地で・・みたいな
ルーズな旅です。

4回のエジプトのうち、3回は12月~2月に行きました。
過ごし易く快適なシーズンでしたが、そのハプニングは
やはり夏に行った時に起こったのです。

3回目の旅(一人旅)は、5月中旬~6月一杯の1ヶ月半の滞在でした。
まだ日本では爽やかな季節です。
しかし、そこはエジプト。
5月で既に35℃以上ありました。

優雅なセレブツアーでは無いので、洒落た高級ホテルなどには
行きません。安宿か、もしくは現地で知り合ったエジプト人の
お宅にホームステイでしたが、普通のおウチにはエアコンは
ありません。グルグル天井で回転する扇風機があればラッキー
というくらいです。

行く場所もホテルの高級ショッピングモールでない限り
エアコンなど付いていない場所がほとんど。
最近の日本の夏も同じような気温になりますが
必ず涼める逃げ場があります。それがエジプトには無い。
(私の行動の範囲には・・ですが)
涼みたくても涼めない・・ひたすら汗だくの毎日。
激しい太陽光線に毎日グッタリ。カイロでホームステイ
させてもらったおウチは扇風機すらなく、家の中で汗かきながら
手で必死に仰ぐ生活でした。

カイロに滞在し、半月ほど過ぎてから、地中海沿岸の街
アレキサンドリアに行きました。
現地人友達(カイロ在住)の親戚が住んでるので
2週間ほど滞在させて貰うためです。

「地中海よ~(>▽<)/」

大喜びで行くと、滞在先のお母さんが私のために
魚介のフリットをたくさんこしらえてくれて、なおハイテンション。
地中海沿岸のほうが、カイロより気温が低く、27度くらいで
過ごし易く、ホッと一息ついた時でした。

お腹が痛い・・

アレキサンドリアに着いた日の夜中でした。
どんどんお腹が痛くなってきて、トイレに駆け込むと下痢、
少し治まっては、また激痛→下痢の繰り返し。
持参していた正露丸(糖衣では無く黒いクサイやつ)を取り出して飲むと
1時間ほど痛みは落ち着くものの、すぐに痛くなってトイレ→下痢。
一晩で正露丸一瓶を呑みほしてしまいました。

結局始めの激痛から一睡も出来ず朝を迎えます。
友達に話すと「昨日のイカが怪しい」というので、
魚介にあたったかな?と思いながらも、痛みとの葛藤は
まだまだ続きます。額に手を当てると、どうも発熱しているよう。

友達に病院行ったほうがいいよと勧められましたが、

外国で病院行く=高額治療費の請求

という概念が頭から離れず、保険には加入していたものの
手続きもわからないし、立替費用も持ってないし、面倒だし、

「大丈夫だよ(汗)」

と言って、病院には行きませんでした。
しかし、相変わらずの激痛と下痢。しかも、

下痢が普通の下痢じゃなくなってきたんです。

ただの水なんです!


お尻から出るのは、紛れも無くクリアな水!!
ただ、ひたすら激痛とともに水が排出されてます!!
尿ではなく、お尻から水がジャージャー!
蛇口ひねったみたいな勢いでジャージャー!(←しつこい ^^;)


やばい・・かも・・

ここで、はじめて自分が脱水症状を起こしてる事に気づきました。
トイレにいない時間は、もう横になってる以外何も出来ず、
友達に食べ物を勧められても、飲み物以外受け付けず、
どんどん弱ってることに気づきました。

それでも、まだ高額医療費が怖くて
その日も我慢してしまいました。当然一睡も出来ないまま。

発病から3日目の朝。
更に、症状が悪化。立つとフラフラどころか倒れてしまうまでに。
相変わらず、激痛とお尻から水。。熱も39℃くらいあったみたいです。
意識があるのが不思議なくらい弱ってしまっていました。

多分私このまま病院いかないと今夜死ぬ・・

自分が飲んだ以上の水分が体から惜しげもなく
失われていく様を見て、大袈裟ではなく、ホントに生命の危機を察知。
「病院連れてって・・・」

友達に付き添って貰い、ついに観念して病院へ。
1km先の病院へ行くのに40分くらいかかりました(歩き)。

診断は、「ウイルス性腸炎」でした。
エジプトに来てからの慣れない環境・食事のストレスと
自分の限界を超える暑さからの蓄積された疲労。
免疫力が落ちたところにウイルスにやられてしまったわけです。
イカでは無かったみたいです(笑)

右手の甲に注射されました。
心の中で、「ちょっと、ちゃんと消毒してるんでしょうね?!」
と思いましたが、元気もないし消毒の英単語わかんないし、で
素直に打たれました。いや、「クリーン?クリーン?!」って
何度も確認した気がします^^;
医師は頷くので、エイズになんなきゃいいけど。と思いながら
打たれたんでした。(ちなみにこの前エイズ検査しましたが平気でした)

あと1日遅かったら死んでたみたいです。脱水で。(怖)

薬も処方してもらい、その日から飲む事になったんですが、
肝心のお会計は?!

なんと、診察料+注射代+薬代=1400円くらい。。。

保険なくても保険料金でした^^;
アホくさ。
苦しんで損した。

処方された薬は、12時間置きに1回飲むものでしたが
多分、日本では認可されてないだろう相当強い薬だったようで
 (のちにカイロに戻ってから隣人の医者にその薬を見せたら、
  これは強すぎだよ!止めたほうがいいよ!
  とエジプト人医師ですら言っていた)
1度服用すると、猛烈な疲労感に襲われ10時間爆睡してしまう・・という
スゴイ強烈な薬でした。そして次に起きたら軽くご飯(バナナとか)食べて、
また薬で爆睡・・という感じで3日間服用し、4日目には回復。
顔色はドス黒く頬はコケまくってたけど、外出が出来るまでになりました。

なんと、お腹はペッシャンコ。
宿便も何もかも出ちゃったんでしょうね^^;
体重は激痛に苦しんだ3日間で5kg落ち、5日間で7kg落ちました。

しかし、そんな病気で落ちたものはあっという間に戻るというもの。
アレキサンドリアで残り1週間を満喫し、
カイロに戻ってビールだの肉だのとやってたら、
お腹がポッコリ戻ってました(泣) ま、健康な証拠だ^^;

エジプトに行かれる方にひとこと。
病気だと思ったら、迷わず病院に行ってください。
治療費は激安なので、気にしなくて大丈夫です(笑)
   
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